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プルトニウム燃料製造施設におけるTLDバッジと固体飛跡検出器の相関関係

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辻村 憲雄   ; 百瀬 琢麿  ; 篠原 邦彦; 野村 保

Tsujimura, Norio; Momose, Takumaro; Shinohara, Kunihiko; not registered

現在、動力炉・核燃料開発事業団東海事業所では、放射線業務従事者の被ばく線量当量の評価にTLDバッジ(TLDアルベド線量計)を使用しているが、TLDバッジによる高速中性子線の線量当量の評価精度の検証を目的に、主にプルトニウム燃料製造施設で作業する放射線業務従事者の一部は固体飛跡検出器も同時着用している。本研究では、平成5年4月から一年間にわたって、プルトニウム燃料製造施設で作業する放射線業務従事者の被ばくデータのうち中性子線による被ばくが有意であると判定されるデータを抽出し、中性子エネルギー応答特性等が全く異なるこれら二種類の線量計の応答間の関係を調べた。その結果、TLDバッジと固体飛跡検出器からそれぞれ算定した中性子線量当量の値はほぼ一致し、しかも良好な直線関係にあることがわかった。この事実は、プルトニウム燃料製造施設において作業者が恒常的に中性子線による被ばくを受けるような条件下では、作業環境中の中性子エネルギー分布等が比較的一定であり、TLDバッジの応答は作業場所にあまり依存しないことを示している。また、TLDバッジの各TLD素子の発光関係やTLDの発光量と固体飛跡検出器のエッチピット数の関係などから得られる情報及びプルトニウム燃料第三開発室で実施したフィールド照射試験の結果から、作業環境中の放射線場に関する情報と現在個人被ばく管理業務で使用しているTLDバッジの換算係数が十分に妥当であるとの結論が得られた。さらに、固体飛跡検出器を仲介としたTLDバッジのフィールド校正手法について提案した。

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