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性能評価で用いる分配係数の設定と現象論的収着モデルの適用性について-OECD/NEA Sorption Workshop における議論-

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澁谷 朝紀; 油井 三和

not registered; Yui, Mikazu

本ワークショップは、放射性廃棄物地層処分の観点から、現象論的収着モデル(イオン交換モデル、表面錯体モデル等)の有効性について検討を行うために開催された会議で、13か国38機関から合計53名が参加して行われた。本会議は、大きく6つのセッションから構成され、性能評価のための収着データ(分配係数;Kd)の予測および設定したKdの信頼性を補完するために用いる現象論的収着モデルの現状、最新の収着現象の研究及び現象論的収着モデルに関する知見を中心に、核種の収着挙動における現象論的モデルの性能評価への適用性について各国の研究開発に関するアプローチ、現象論的収着モデルの現状、Kdの予測、Kdの信頼性、Kdの原位置条件への適用性の問題点について議論し、今後の研究の方向性の検討を行った。動燃事業団では、本会議で現象論的収着モデルの性能評価への適用性に関する発表を行い、現象論的収着モデルを用いることによって、バッチ法による収着実験で得られたKdを説明することが可能であるが、拡散実験から得られたKdについては、本モデルだけで説明することが困難であることを示した。発表では、この原因として、核種の移行経路、岩石中の空隙構造に起因する核種の遅延効果の評価が現段階では困難であることを指摘した。これらの結果から、現象論的収着モデルは、性能評価で用いるKdを直接算出するために用いるのではなく、設定したKdの信頼性の補完、環境の変化に伴うKdの変動幅の堆定に用いるべきであるとの動燃事業団としての見解を示した。本発表で示した圧縮ベントナイト中でのウランのKd及びモデル化については多くの議論が得られ、その手法、結果については妥当であるとの意見が出された。Uについては、近年現象論的収着モデルを用いた多くの研究がなされており、本結果が確証研究のケーススタディーになりうるとのコメントも出された。現象論的収着モデルについては従来から電気二重層モデルを中心とした研究が行われてきたが、スイスのPSIからは、スメクタイトヘの核種の収着挙動を正確に研究した例が紹介されスメクタイトについては電気二重層を考慮しないモデルがむしろ妥当であるという結論を導き注目を集めた。この結果については専門家から電荷の高い核種についても検討を行った上で結論を出すべきであるとのコメントが出された。現象論的収着モデルの性能評価への適用性に関する議

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