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市販洗浄剤の放射性汚染に対する除染効果比較試験(その1)

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宮部 賢次郎; 二之宮 和重; 高崎 浩司  ; 堀内 信治 ; 安中 秀雄*; 泉 雄一*

Miyabe, Kenjiro; not registered; Takasaki, Koji; not registered; Yasunaga, Hideo*; Izumi, Yuichi*

本調査報告書は、平成9年度に動力炉・核燃料開発事業団(現 核燃料サイクル開発機構)が(株)日本環境調査研究所に「市販洗浄剤の放射性汚染に対する除染効果比較試験(その1)」の実施を委託し、得られた結果をまとめたものである。管理区域内における放射線作業ではトラブルにより身体・皮膚の放射性汚染を生じる場合がある。放射性物質による身体汚染(皮膚汚染)を出来るだけ速やかに除去できるように放射線管理上の措置を講じる必要がある。現在配備してある除染剤の酸化チタンペーストは、実際の使用実績を有する信頼性の高い除染剤であるが、使用できる状態の保存期間が数ヶ月と短い為に、交換・補給整備上の難点がある。このことから、今回約60種類の市販洗浄剤について身体・皮膚除染剤に関する調査・試験を実施した。除染試験は、豚皮の試料にCe-144の放射性溶液を滴下し、5分及び40分放置した後、各種洗浄剤にて洗浄し、洗浄前後の試料の放射能比を求めた。試験の結果、酸化チタンペーストと同等の除染性能を持つ、洗顔剤から浴用洗剤、産業用ハンドクリーナ等の22種類の市販洗浄剤を抽出した。また、試験では40分放置した試料や傷をつけた試料では、どの洗浄剤でも除染効果が低くなることを確認した。

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