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「常陽」MK-I炉心燃料集合体(PPJD18)の照射後試験; 燃料要素の破壊試験

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滑川 卓志; 小部 昭*; 桑島 幸夫*

Namekawa, Takashi; not registered; not registered

「常陽」MK-1炉心燃料集合体PPJD18は、制御棒に隣接して照射された集合体であり、集合体平均燃焼度の計算値は26,700MWD/MTMである。燃料の照射挙動に及ぼす制御棒隣接効果を把握するため、炉心方向列の3本の燃料ピンを選んで照射後試験を実施した。金相試験及び燃焼率測定試験から以下のことを確認した。(1)燃料ペレットの組織変化は、燃料カラム軸方向中央部においては、高出力コーナーピン(制御棒最隣接ピン)、中央ピン及び低出力コーナーピンの3本全てに観察された。炉心燃料カラム軸方向上端部では、高出力コーナーピンと低出力コーナーピンでは組織変化が観察されたものの、中央ピンでは組織変化が認められない。また高出力コーナーピン及び低出力コーナーピンの上端部にはガスバブル領域が認められており、実際の燃料温度が計算値(最高1228$$^{circ}$$C)より300$$^{circ}$$Cほど高かったものと推定される。これらの不整合の原因は本照射後試験結果からは説明できない。(2)FCCIは、中央ピンの燃料カラム軸方向中央部においてのみ観察された。最大24$$mu$$mの全面腐食であった。(3)燃焼率の実測値は、JYHISTコード計算値より約10%高い値(中央ピン軸方向中央部比較)を示した。(4)燃焼率のピン軸方向分布については、実測値、JYHISTコード計算値及び$$gamma$$スキャン分布ともほぼ一致している。(5)集合体径方向の燃焼率分布では、コア燃料軸方向中央部及び下端部では実測値の変化率の方が計算値より約3%大きいが、上端部では逆に3%小さく、制御棒の隣接効果により上端部の燃焼が抑制されていることがわかった。

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