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カルシウム型化ベントナイトの圧密非排水三軸圧縮試験

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前田 宗宏*; 伊藤 勝; 三原 守弘  ; 田中 益弘*

Maeda, Munehiro*; Ito, Masaru; Mihara, Morihiro; Tanaka, M.*

人工バリアシステムを構成する緩衝材には、廃棄体等の自重や周辺岩盤のクリープ変形等により、長期的な外力が作用すると予測される。緩衝材の力学的安定性を評価するためには、これらの外力に対する緩衝材の力学的変形挙動を明らかにする必要がある。一方、放射性廃棄物の処分において緩衝材としてナトリウム型ベントナイトを使用した場合、ベントナイト中の方解石や地下水成分の影響により、処分環境において長期的にナトリウム型からカルシウム型に変化することが考えられる。また、TRU廃棄物処分施設においては、構造躯体や充填材、さらには支保にセメント系の材料を使用する可能性があり、その場合、カルシウム型への変化は顕著になるものと考えられる。したがって、TRU廃棄物の処分研究においては、カルシウム型に変化したベントナイトの特性を知る必要がある。本報告書はTRU廃棄物の処分概念の検討の一環として行われた、飽和した圧縮ベントナイトの圧密非排水三軸圧縮試験($$bar{CU}$$試験)についてまとめたものである。本試験では、ナトリウム型及びカルシウム型化ベントナイト(ベントナイト含有率100%)を乾燥密度が1.6g/cm$$^{3}$$になるように圧縮成型し、飽和させた供試体を用いた。試験は三軸圧縮試験装置を用いて行い、飽和供試体を0.5Mpaから2.0Mpaの圧密応力で圧密後、非排水条件で圧縮試験を行った。その結果、カルシウム型化ベントナイトの力学特性は、ナトリウム型ベントナイトのそれよりわずかに大きくなる傾向を示した。しかし、その差は試験データのバラツキの範囲に収まる程度で、顕著な差とは認められなかった。したがって、緩衝材の力学的変動挙動の保守的な検討には、ナトリウム型ベントナイトの力学特性を用いて検討を行えばよいと判断された。

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