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抗8-OHdG抗体による照射食品検知法の開発

The Development of detection method on irradiated foods by anti-8-OHdG antibody

菊地 正博; Gunawardane, C. R.*; Alam, M. K.*; 小林 泰彦

Kikuchi, Masahiro; Gunawardane, C. R.*; Alam, M. K.*; Kobayashi, Yasuhiko

われわれは、食品素材が共通に持つ成分の放射線による変化を照射食品識別の指標とすることを考え、DNA塩基損傷の主要な生成物のひとつである8-hydroxy-2'-deoxyguanosine(8-OHdG)を指標にした簡便な新規検知法の開発を行った。方法:修飾塩基として8-OHdGを含む合成オリゴDNA又は食肉からDNeasy Tissue Kitを用いて分離したゲノムDNAを酵素免疫測定法(ELISA)に供した。1次抗体として抗8-OHdG抗体を、2次抗体としてHorseradish peroxidase標識の抗マウス抗体を用い、検出は発色法又は化学発光法で行った。市販の抗8-OHdG抗体は、DNAを加水分解したヌクレオシド中の8-OHdGと特異的に反応するとされている。この抗体を用いた高分子DNA中の8-OHdGの検出が可能かを検討するため、合成オリゴDNAをELISAで検出した結果、この抗体は合成オリゴDNA中の8-OHdGにも結合することが確認された。そこで、8-OHdG に対するELISAの実用性を検討するため、0$$^{circ}$$Cで1$$sim$$12kGy$$gamma$$線照射した食肉からDNAを分離して8-OHdG検出を行った。その結果、吸収線量の増加とともにELISAのシグナルが増加していることが確認され、非照射肉DNAと比較することにより3kGy以上照射した食肉類の識別が可能であると結論した。今回開発した方法は、生物に普遍的に存在するDNAに生じた損傷を指標としているので汎用性があり、DNAの加水分解を必要とせず比較的短時間で結果が得られるので、照射食品のスクリーニング法として利用可能と考えられる。

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