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モニタリングデータを用いた水理地質構造の推定

Estimation of hydrogeological flow field based on the data of long-term monitoring

竹内 竜史  ; 藤田 有二; 荒井 靖; Walter, S.

Takeuchi, Ryuji; Fujita, Yuji; Arai, Yasushi; Walter, S.

独立行政法人日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)では、深部地質環境の調査・評価技術の構築や深地層における工学技術の基盤の整備を目的として、岐阜県瑞浪市においておもに結晶質岩を対象として瑞浪超深地層研究所計画(以下、MIU計画という)を実施している。MIU計画では、2003年から深度1,000mにおよぶ2本の研究坑道の掘削を開始し、平成18年1月末現在の掘削深度は約200mである。なお、本立坑は平成17年10月末からは排水処理方法の改善のため、排水を停止しており、現在は立坑内の深度約50mまで水位が上昇している。研究坑道の建設に先立ち、地表からのボーリング孔などを利用した調査を実施するとともに、研究坑道の建設に伴う深部地質環境の変化を把握するための水圧などの観測を実施している。本稿では、瑞浪超深地層研究所用地(以下、研究所用地という)周辺で得られた水圧モニタリングデータを用いた水理地質構造の推定結果及び、岩盤の微小な傾斜量を用いた水理地質構造の推定の可能性について報告する。

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