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超イオン伝導体ガラスにおける特異な低エネルギー励起

Low-energy excitations characteristic of superionic conducting glass

中村 充孝   ; 新井 正敏; Kartini, E.*

Nakamura, Mitsutaka; Arai, Masatoshi; Kartini, E.*

超イオン伝導体ガラスが示す室温での高いイオン伝導度は数多くの固体電解質としての応用が考えられ、極めて重要な物性である。本講演では、中性子非弾性散乱測定による超イオン伝導体ガラス(AgI)$$_{x}$$(Ag$$_{2}$$S)$$_{x}$$(AgPO$$_{3}$$)$$_{1-2x}$$の低エネルギーダイナミクスの研究について紹介する。実験では、$$x$$=0.00の絶縁体相と$$x$$=0.33の超イオン伝導相の2つの試料について、低エネルギーダイナミクスの$$Q$$依存性及びエネルギー依存性を詳細に比較した。実験の結果、超イオン伝導相では絶縁体相に比べて、4meV以下の低エネルギー領域で過剰な振動状態密度が存在することを見いだした。さらに、このエネルギー領域での$$Q$$依存性から、超イオン伝導相では2.2A$$^{-1}$$付近に特徴的な振動が現れることも見いだしている。このように、超イオン伝導体ガラスが示す高いイオン伝導度の問題は、その低エネルギー領域での特異なダイナミクスを理解することにより解決可能であると考えられる。

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