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Kartini, E.*; 中村 充孝; 新井 正敏; 稲村 泰弘; 中島 健次; Maksum, T.*; Hoggowiranto, W.*; Putra, T. Y. S. P.*
Solid State Ionics, 262, p.833 - 836, 2014/09
被引用回数:19 パーセンタイル:60.40(Chemistry, Physical)J-PARCの非弾性散乱装置AMATERASを利用して超イオン伝導ガラス(LiI)(LiPO)の中性子散乱実験を行った。非弾性散乱スペクトルから、6.5meV付近にボゾンピークを観測した。また、285Kにおいて過剰な準弾性散乱が観測されたが、この散乱は20Kでは観測されなかった。動的構造因子S(Q,E)のQ依存性は長波長音響フォノン的な密度揺らぎで近似しうることを示した。
中村 充孝; 新井 正敏; Kartini, E.*
Quasi-Elastic Neutron Scattering Conference 2006 (QENS 2006), p.169 - 176, 2007/00
超イオン伝導体ガラスにおける室温での高いイオン伝導特性は、応用上非常に重要であり、基礎研究から実用化研究まで国内外で研究が活発に行われている。とくに中性子準弾性散乱測定は超イオン伝導体ガラスの拡散機構について重要な知見を与えてきたが、未だ超イオン伝導機構の最終的な解明に至っていないのが現状である。本研究では、今まであまりなされてこなかった超イオン伝導体ガラスの非弾性中性子散乱測定を実施し、超イオン伝導体ガラスのみに発現する特異な低エネルギー励起を見いだすことに成功した。この現象は低エネルギー領域で協同的な原子運動が超イオン伝導体ガラスでのみ促進されることを意味しており、非常に興味深い。
中村 充孝; 岩瀬 裕希; 新井 正敏; Kartini, E.*; Russina, M.*; 横尾 哲也*; Taylor, J. W.*
Physica B; Condensed Matter, 385-386(1), p.552 - 554, 2006/11
被引用回数:3 パーセンタイル:17.92(Physics, Condensed Matter)超イオン伝導体ガラスにおける高いイオン伝導機構はサイエンスの未解決の問題の一つである。われわれは、ISISに設置されているMARI分光器を用いて(AgI)(AgS)(AgPO)系超イオン伝導体ガラスの非弾性中性子散乱測定を行った。その結果、超イオン伝導体ガラスにおいて1meVから3meVに渡るエネルギー領域での依存性が、=1.8 を超えたところで絶縁体ガラスよりも過剰な強度を持つことを見いだした。同じような現象は、HMIに設置されているNEAT分光器を用いた高分解能測定によって、別の超イオン伝導体ガラス(AgI)(AgPO)においても観測された。これらの結果は明らかに、特異な低エネルギー振動励起が超イオン伝導体ガラスに普遍的な特徴であることを示唆するものである。
中村 充孝; 新井 正敏; Kartini, E.*; Taylor, J. W.*; Russina, M.*
AIP Conference Proceedings 832, p.504 - 507, 2006/05
超イオン伝導体ガラス(AgI)(AgS)(AgPO)と(AgI)(AGPO)は室温で10S/cmにも及ぶ高いイオン伝導度を有する。非弾性中性子散乱測定により、超イオン伝導体ガラスがドープしていない絶縁体ガラス(AgPO)に比べて、より大きな強度を低エネルギー領域で示すことが明らかになった。低エネルギー領域での依存性を調べることにより、超イオン伝導体ガラスでは、=1.8以上の領域で過剰な強度を持ち、2.2付近にピークを示すことを見いだした。これらの現象は銀系の超イオン伝導体ガラスの普遍的な特徴である。われわれはAg-Agの動的相関が連続的なホッピング過程を促進し、その結果として高いイオン伝導を引き起こすと考えた。
新井 正敏; 岩瀬 裕希; 中村 充孝; 大友 季哉*; Kartini, E.*; 伊藤 恵司*; Levett, S. J.*; Bennington, S. M.*
AIP Conference Proceedings 832, p.299 - 302, 2006/05
(AgI)(AgS)(AgPO)系の超イオン伝導体ガラスについて非弾性中性子散乱実験を行い、ボゾンピークと呼ばれる3meV付近の過剰な振動状態密度が塩の添加濃度とともに増加することを見いだした。さらに、ボゾンピーク強度の組成依存性は直流イオン伝導度と系統的に相関していることもわかった。これらの現象について、塩を添加したことによるネットワーク構造の広がり、つまり自由体積の観点から議論を行った。
中村 充孝; 新井 正敏; Kartini, E.*
no journal, ,
超イオン伝導体ガラスが示す室温での高いイオン伝導度は数多くの固体電解質としての応用が考えられ、極めて重要な物性である。本講演では、中性子非弾性散乱測定による超イオン伝導体ガラス(AgI)(AgS)(AgPO)の低エネルギーダイナミクスの研究について紹介する。実験では、=0.00の絶縁体相と=0.33の超イオン伝導相の2つの試料について、低エネルギーダイナミクスの依存性及びエネルギー依存性を詳細に比較した。実験の結果、超イオン伝導相では絶縁体相に比べて、4meV以下の低エネルギー領域で過剰な振動状態密度が存在することを見いだした。さらに、このエネルギー領域での依存性から、超イオン伝導相では2.2A付近に特徴的な振動が現れることも見いだしている。このように、超イオン伝導体ガラスが示す高いイオン伝導度の問題は、その低エネルギー領域での特異なダイナミクスを理解することにより解決可能であると考えられる。
中村 充孝; 新井 正敏; 稲村 泰弘; Kartini, E.*
no journal, ,
超イオン伝導体で見られる高いイオン伝導度の普遍的なメカニズムを明らかにするためには、超イオン伝導相と絶縁相での低エネルギー領域での動的性質を比較することが大いに役立つ。低エネルギー領域でのQ依存性を詳細に調べることにより、Q=2.2近傍で過剰な低エネルギー励起が銀ベースの超イオン伝導体に特徴的に現れることを見いだした。この現象が構造の周期性によらない。さらに、直流イオン伝導度と低エネルギー励起の強度との間には密接な相関関係があることを見いだしており、この事実は超イオン伝導体の高イオン伝導メカニズムの普遍性を示唆するものである。