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Effect of ionic strength on coordination of Eu(III) and Cm(III) on Halomonas sp

3価ユウロピウム及びキュリウムのハロモナス菌への吸着におけるイオン強度の影響

尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.

Ozaki, Takuo; Onuki, Toshihiko; Francis, A. J.

3価の正イオンとなりやすいf元素であるユウロピウム及びキュリウムとハロモナス菌との相互作用におよぼすイオン強度の影響を酸性pH条件下で調べた。実験に用いたハロモナス菌は高いイオン強度下での生育を好む好塩菌である。20%塩化ナトリウム溶液中で細胞上への両元素の吸着をpH3-5で調べたところ、ユウロピウムの吸着率に大きな影響は見いだされず、ハロモナス菌への同元素の吸着が細胞表面の官能基上の水素イオンとの交換反応によるものではないことが示唆された。一方、pH5で10-20%塩化ナトリウム溶液中での吸着率を調べたところ、ユウロピウムの吸着率はイオン強度の増加に伴い増大することがわかった。また、レーザー分光法を用いた分析により官能基上でのユウロピウムの吸着状態は、イオン強度の影響を受けないことがわかった。すなわち、ハロモナス菌細胞表面へのユウロピウムの配位に関与する官能基の数は高イオン強度下で増加するが、その構造は変化しないことが示された。また、キュリウムはユウロピウムと類似した吸着挙動を示したが、その吸着率は常にユウロピウムのそれよりも大きかった。これは、既存の研究とは異なる新たな知見である。本研究で得られた結果は、より詳細に吸着構造を解明することにより、化学的性質の酷似した両元素の分離手段としてハロモナス菌を利用できる可能性を示している。

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