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C$$_{60}$$薄膜の光照射及びイオン照射によるポリマー化の比較

Elasticity study on polymerization of C$$_{60}$$ by UV-light and ion irradiations

山田 海成; 谷本 久典*; 水林 博*; 境 誠司; 楢本 洋; 鳴海 一雅

Yamada, Kaina; Tanimoto, Hisanori*; Mizubayashi, Hiroshi*; Sakai, Seiji; Naramoto, Hiroshi; Narumi, Kazumasa

C$$_{60}$$結晶は、高圧の印加や光照射などによって重合化(ポリマー化)することが知られている。最近、超極限環境下における固体の原子制御と新奇物質の探索グループで、C$$_{60}$$薄膜にイオン照射を行った際に既知のポリマー化現象と類似のラマンピークのシフトが生じることが見いだされ、イオン照射誘起ポリマー化を提唱したが、詳細なラマンスペクトルの特徴がポリマー化現象と異なるなど、イオン照射効果の詳細は不明であった。今回、炭素イオン照射及びUV光の照射によるC$$_{60}$$の状態変化の過程をC$$_{60}$$薄膜の弾性的特性変化により追究した。イオン照射について、ラマンスペクトルに変化が生じるよりも低い照射量の領域で弾性率の増大が見られ、それ以上の照射量領域では、照射量の増大とともに弾性率が低下した。内部摩擦について、低照射領域でC$$_{60}$$の分子回転に起因する内部摩擦ピーク強度に減少傾向が見られたことから、弾性率の増大は、膜中の少量のC$$_{60}$$分子について重合が生じている可能性が高い。一方、より照射量が大きな領域でヤング率の減少と格子定数の減少が同時に生じることから、ラマンピークのシフトはポリマー化に起因しないことが結論でき、同シフトはC$$_{60}$$分子への欠陥導入との関連が推察される。

no abstracts in English

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