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In situ structural information obtained by neutron scattering; Neutron scattering studies of muscle thin filaments

中性子散乱により得られる「その場」構造情報; 筋肉の細いフィラメントの中性子散乱法による研究

藤原 悟

Fujiwara, Satoru

小角散乱法は、溶液中の蛋白質等の非結晶系の構造研究に有用な方法である。特に中性子小角散乱はコントラスト変調法や選択的重水素化技術と組合せることにより、複合体中の特定成分の構造情報を得るというユニークな特徴を持つ。われわれは、中性子小角散乱法を用いて、筋収縮及び制御系に関係した蛋白質複合体の研究を行ってきた。骨格筋,心筋において筋収縮制御はトロポニン-トロポミオシン-アクチンから構成される筋肉の細いフィラメント中において行われている。トロポニンは3種類の成分(トロポニンC, I, T)から成る蛋白質複合体である。筋収縮はCa$$^{2+}$$のトロポニンCへの結合によって開始される。細いフィラメント中におけるトロポニンの構造を知ることは収縮制御の分子機構を理解するうえで重要である。われわれは、重水素化トロポニンCを調製し、細いフィラメント中に挿入し、中性子小角散乱実験及び中性子繊維回折測定を行うことにより、細いフィラメント中でのトロポニンCの構造(変化)を明らかにした。本講演では、その実験についての報告を行い、中性子散乱の有用性について議論する。

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