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北海道北部、幌延地域における地形変化について

Geomorphic processes in the Horonobe area, northern Hokkaido

新里 忠史  ; 安江 健一; 重野 聖之*; 宮坂 省吾*

Niizato, Tadafumi; Yasue, Kenichi; Shigeno, Kiyoyuki*; Miyasaka, Shogo*

幌延地域西部における地形変化の様式について、谷密度分布などの地形量データ,地すべり地形及び地質分布による検討を行った。以下に、幌延地域西部に分布する各地層の地形変化の様式を下位から述べる。稚内層の下位の地層群では、マスムーブメントが主な地形形成過程と考えられる。稚内層分布域では、下刻が主な地形形成過程と考えられる。声問層の分布域では、後氷期には、斜面表層部の崩壊と下刻により地形が形成され、氷期には、周氷河作用による面的侵食及び下刻と側方侵食によるお椀状の河谷地形が形成された。勇知層の分布域では、後氷期及び間氷期ともに、下刻と側方侵食が主な削剥過程であり、その進行に伴い、隣り合う河谷の併合により低谷密度の地形が形成されると推測される。更別層分布域では、起伏量が増大する傾向にあるが、ある一定の起伏量を超えると崩壊等が生じ、その後、低起伏量のなだらかな地形に変化すると推測される。本研究により、幌延地域西部に分布する各地層の地形変化の様式を把握することができた。今後、本研究による地形変化の様式に基づいて概念的な地形変化を記述するとともに、それを考慮した地下水流動解析を実施する予定である。

The landform in the Hokushin district, Horonobe, northern Hokkaido is developing under the influence of the "rock-control" based on the difference of drainage pattern, relief energy, drainage density, and distribution of landslide in each formation.

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