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食品照射はカビ毒アフラトキシンの防止に役立つか

Food irradiation for reduction of aflatoxins

久米 民和

Kume, Tamikazu

「食品照射の疑問に答える」と題した特集で、カビ毒アフラトキシンの問題点について解説した。本特集は、内閣府原子力委員会の食品照射専門部会のご意見を聞く会や反対運動から出された疑問点について、わかりやすく解説することを目的に企画されたものである。本稿では、強力な発がん性を有するカビ毒アフラトキシンについて、これまでに取り上げられてきた問題点に関する議論を整理した。(1)フラトキシンを放射線で分解することは難しいが、産生菌は比較的放射線感受性が高く容易に完全殺菌できる。(2)低線量照射や繰り返し照射によってアフラトキシンが増加する可能性があるかとの懸念は、実用照射とはかけ離れた条件で指摘されたものであり、香辛料の10kGy照射という実用条件では産生菌の生残の可能性はなく、繰り返し照射されるようなことはあり得ない。(3)照射後に水分の高い状態で再汚染が起こると産生量が増えるという可能性についても、GMP(適正製造規範)に則った照射後の管理が守られる限り起こり得ない。これらの結果から、香辛料の実用照射において、アフラトキシンに関する微生物学的安全性を懸念する必要性は全くないと断定できると結論した。

no abstracts in English

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