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原子核内におけるK中間子の多重束縛状態

Multi-kaon bound state of nuclei

武藤 巧*; 丸山 敏毅  ; 巽 敏隆*

Muto, Takumi*; Maruyama, Toshiki; Tatsumi, Toshitaka*

K中間子が原子核に深く束縛された状態(K中間子原子核)の存在が理論的に示唆され、実験面からその探索が試みられている。そこでは$$K^-$$が核内で核子を引きつけ、低温・高密度状態が実現されることが期待される。一方、中性子星内部のような無限系で実現されるK中間子凝縮が、核子・ハイペロンと共存し、原子核スケールの自己束縛状態を形成する可能性が理論的に指摘された。そこでわれわれは、相対論的平均場模型を用いて通常原子核内に$$|S|$$個の$$K^-$$を束縛させ、$$K^-$$や核子の核内での分布等、K中間子多重束縛状態の構造が$$K^-$$の個数$$|S|$$の増加とともにどのように変化するかを系統的に調べた。その結果、$$|S|$$が大きくなると、中性子数密度分布は核内で一様に近づくが、陽子数密度分布は$$K^-$$によって核の中心に引き寄せられる傾向があり、特に大きな$$|S|$$では中性子スキンの構造が顕著になることがわかった。その他、$$K^-$$と核子の分布の相関や束縛エネルギーについても詳しく解析した。

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