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BL14B1におけるサジタル集光

The Sagittal focusing of synchrotron radiation at BL14B1

岡島 由佳; 米田 安宏   ; 二澤 宏司*; 山本 雅貴*; 後藤 俊治*

Okajima, Yuka; Yoneda, Yasuhiro; Nisawa, Atsushi*; Yamamoto, Masaki*; Goto, Shunji*

偏向電磁石ビームラインではビームの水平方向の発散が非常に大きいため、ビーム強度が必要な実験を行う場合は水平方向の集光を行うことが有効である。サジタル集光を有効に行うためには、熱負荷やホルダへの取り付けによる歪を極力小さく抑えた第一結晶が必須となるが、これらの要求に耐えうる第一結晶として、膨張黒鉛をシール材に使用したフィンクーリング式直接冷却結晶が開発されている。BL14B1ではSPring-8標準仕様の可変傾斜型二結晶分光器を使用し、上述のSi(311)フィンクーリング式直接冷却結晶を第一結晶として、Si(311)とSi(111)においてサジタル集光光学系のテストを行った。第二結晶にはSi(311)リブ付きベンダー結晶とSi(311)平板ベンダー結晶を用いた。リブ付きベンダー結晶を用いた場合は、光学調整を含む取り扱いが比較的容易で水平方向の焦点サイズはリブ幅とほぼ同じ3.1mm(FWHM)となる。平板ベンダー結晶を用いた場合は、光学調整を含む取り扱いはリブ付き結晶に比較して繁雑ではあるがサブミリ集光を実現できる。講演では、それぞれの結晶を用いた場合の集光状態と分光特性の詳細を報告する。

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