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カエルボクセルファントムの開発

Development of a frog voxel phantom

木名瀬 栄   ; 斎藤 公明  

Kinase, Sakae; Saito, Kimiaki

国際放射線防護委員会は、環境の放射線防護体系の基本的な要素として、カエルや褐藻などの12種類のレファレンス動植物の線量評価モデルなどを開発した。カエルのような小動物は、臓器表現をせず、回転楕円体により体全体をモデル化した。こうした回転楕円体などを用いたファントムの開発は、ヒトやマウスに対して行われてきたが、近年は、CTやMRIなどの医療画像データや凍結切片イメージデータを用いたボクセルファントム開発が多くなっている。歴史的な変遷などを踏まえると、レファレンス動植物の線量評価モデルには、回転楕円体による簡易幾何形状ではなく、ボクセル形状による臓器含有ファントムを開発することが適当であると考える。報告者は、レファレンス動物の1つであるカエルに着目し、凍結切片イメージデータをもとにした線量評価用ボクセルファントムを開発し、モンテカルロ計算により、肝臓などの臓器の光子・電子自己吸収割合を評価した。その結果、16臓器・組織を区分けした世界初の臓器線量評価用カエルボクセルファントムを開発するとともに、光子,電子に対する、カエルの肝臓自己吸収割合は、それぞれの放射線エネルギーが大きくなると減少することを明らかにした。

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