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液体シンチレーションカウンタを用いた排水中$$^{89}$$Sr及び$$^{90}$$Sr迅速分析法

Rapid analysis method of $$^{89}$$Sr and $$^{90}$$Sr in effluent by a liquid scintilation counter

中野 政尚 ; 檜山 佳典; 渡辺 均; 住谷 秀一 ; 武石 稔* 

Nakano, Masanao; Hiyama, Yoshinori; Watanabe, Hitoshi; Sumiya, Shuichi; Takeishi, Minoru*

東海再処理施設からの放出排水分析に用いる$$^{89}$$Sr及び$$^{90}$$Sr分析法として、$$beta$$線最大エネルギーの違い($$^{89}$$Sr: 1.495MeV, $$^{90}$$Sr: 0.546MeV, $$^{99}$$Y: 2.280MeV)を利用して、液体シンチレーションカウンタ(LSC)を用いた迅速分析法を独自に開発し、使用している。この方法は、$$^{90}$$Sr-$$^{90}$$Yの放射平衡を待つ必要がないため、比較的短期間で分析できる。この分析・測定法の再確認として、$$^{89}$$Sr及び$$^{90}$$Sr標準溶液を用いたLSCの校正の検討、種々の放射性同位元素を用いた検討分析等を行った。本法による検出限界放射能は、分析回収率60%、測定時間100分間の場合で約0.25Bq/試料であった。供試料を400mlとすると、発電用軽水型原子炉施設における放出放射性物質の測定に関する指針に示されている測定下限濃度(7$$times$$10$$^{-4}$$Bq/cm$$^{3}$$)を下回る検出限界値が得られ、排水分析に十分適用できる。また、$$^{89}$$Sr/$$^{90}$$Sr放射能比の異なる試料の測定では1:20$$sim$$20:1の範囲で10%以内の誤差であることが計算され、また、実験でも同様の結果を得た。本法は4日程度で分析できるため、原子力施設からの排水モニタリングにおいて、有用であると考えられる。

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