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抗体標識可能なLu-177の製造法の開発

Production of Lu-177 capable of labeling antibodies

渡辺 智; 橋本 和幸; 渡邉 茂樹; 飯田 靖彦*; 花岡 宏史*; 遠藤 啓吾*; 石岡 典子

Watanabe, Satoshi; Hashimoto, Kazuyuki; Watanabe, Shigeki; Iida, Yasuhiko*; Hanaoka, Hirofumi*; Endo, Keigo*; Ishioka, Noriko

$$^{177}$$Luは、がん治療に適した$$beta$$線に加えてがんの体内動態をモニター可能な$$gamma$$線を同時に放出するため、内用放射線治療への適用が有望視されている。われわれは、がんに特異的に濃集するモノクローナル抗体へ$$^{177}$$Luを標識した$$^{177}$$Lu-抗体を開発し、$$^{177}$$Lu-抗体のがん治療薬としての有用性を評価することを目指している。そのためには、高純度で無担体の$$^{177}$$Luが必要である。そこで、本研究では、$$^{177}$$Lu-抗体の合成が可能な無担体$$^{177}$$Luの製造法の開発を行った。濃縮$$^{176}$$Yb$$_{2}$$O$$_{3}$$ターゲットを原子炉JRR-3で照射し、$$^{176}$$Yb(n,$$gamma$$)$$^{177}$$Yb(半減期1.91時間)$$rightarrow$$$$^{177}$$Lu反応で$$^{177}$$Luを製造した。照射済みの濃縮$$^{176}$$Yb$$_{2}$$O$$_{3}$$を塩酸で溶解し、逆相シリカゲルカラムにチャージし、あらかじめ不純物元素を取り除くために陽イオン交換カラム及びキレート交換カラムで精製した0.25M 2-ヒドロキシイソ酪酸(2-HIBA)/0.1M 1-オクタンスルホン酸ナトリウム(1-OS)を溶離液として用い、$$^{177}$$LuとターゲットであるYbとを分離した。分離後のLuフラクションを陽イオン交換カラムに通して2-HIBA/1-OSを完全に除去し、さらに残った不純物元素を取り除くために陰イオン交換カラムを通して最終$$^{177}$$Lu製品を得た。この$$^{177}$$Luを用いて$$^{177}$$Lu-抗体の標識実験を行った結果、標識率は80%以上であることがわかり、抗体への標識が可能な高純度無担体$$^{177}$$Luの製造が可能となった。

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