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C-14をトレーサーとした河川水懸濁態有機物の動態研究

Study on dynamics and sources of POC in river systems using 14C as a tracer

長尾 誠也*; 荒巻 能史*; 入野 智久*; 内田 昌男*; 柴田 康行*; 外川 織彦 

Nagao, Seiya*; Aramaki, Takafumi*; Irino, Tomohisa*; Uchida, Masao*; Shibata, Yasuyuki*; Togawa, Orihiko

陸域から海洋へ供給される溶存態及び懸濁態有機物は、地球表層での炭素循環において重要な移行成分と考えられている。本研究では、流域から河川への懸濁態有機物の流入機構を明らかにするため、流域環境が異なる河川の下流域で採取した懸濁態有機物の$$Delta$$14Cと$$delta$$13C値を測定した。2002から2007年の8月から9月にかけて、7つの河川表層水を流心より採水した。河川水中の懸濁粒子は、河川水19から50Lから連続遠心法により分離し、凍結乾燥した後に粉末試料とした。$$Delta$$14C及び$$delta$$13C値の測定には、加速器質量分析計及び質量分析計をそれぞれ使用した。本研究で対象とした7つの河川における懸濁態有機物の$$delta$$13C値は、-28.8から-22.7‰の範囲を示した。また、$$Delta$$14C値は-296から+20‰と$$delta$$13C値に比べて比較的大きな変動を示した。全体的な傾向として、$$Delta$$14C値と$$delta$$13C値には明瞭な関係は認められなかった。これらの結果から、河川懸濁態有機物の起源は、それぞれの河川流域の特徴に依存して支配されていることが考えられる。

no abstracts in English

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