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Radiation-induced crosslinking and post-processing of poly(L-lactic acid) composite

ポリL乳酸コンポジットの放射線橋かけと後処理

長澤 尚胤; 笠井 昇; 吉井 文男; 玉田 正男

Nagasawa, Naotsugu; Kasai, Noboru; Yoshii, Fumio; Tamada, Masao

二酸化炭素低減に寄与する植物由来のポリ乳酸の耐熱性を改善するため、ポリ乳酸のコンポジット化による改質について検討した。ポリ乳酸の橋かけ反応に効果的なトリアリルイソシアヌレートを5%添加し、ポリ乳酸の利点である透明性保持できる二酸化ケイ素を所定量添加し混練したフィルムを作製した。そのフィルムに電子線を照射し、示差走査熱量(DSC)の測定を行うとともに、再結晶化する約100$$^{circ}$$Cで熱処理した前後の動的粘弾性変化を評価した。室温から200$$^{circ}$$Cまで昇温速度10$$^{circ}$$C/minでDSC測定した結果、50kGy以上の線量になると、約55$$^{circ}$$C付近でのガラス転移温度、約100$$^{circ}$$C付近での再結晶化温度や160$$^{circ}$$C付近の融点に起因したピークが観察されなくなった。高温での分子運動性について室温から200$$^{circ}$$Cまでの動的粘弾性測定した結果、二酸化ケイ素を10%添加し50kGy照射して橋かけすることにより、貯蔵弾性率G'の急激な低下が改善できる傾向が得られた。さらに、100$$^{circ}$$Cで1時間熱処理による再結晶化した結果、約60$$^{circ}$$Cでも貯蔵弾性率G'に変化がなく、70$$^{circ}$$Cにおける急激な弾性率の低下が約1/10程度に抑制できることを見いだした。以上の結果、二酸化ケイ素を添加したポリ乳酸コンポジットに放射線橋かけと再結晶化の後処理を組合せた技術により、眼鏡用デモレンズや家電筐体等に応用し得る耐熱性向上が可能であることがわかった。

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