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超伝導体CeCoIn$$_{5}$$の通常状態における二次元反強磁性相関; $$^{59}$$Co核核磁気共鳴による検証

$$^{59}$$Co NMR shift anomalies and spin dynamics in the normal state of CeCoIn$$_{5}$$; Verification of two dimensional antiferromagnetic spin fluctuations

酒井 宏典   ; Baek, S.-H.*; Brown, S. E.*; Ronning, F.*; Bauer, E. D.*; Thompson, J. D.*

Sakai, Hironori; Baek, S.-H.*; Brown, S. E.*; Ronning, F.*; Bauer, E. D.*; Thompson, J. D.*

今回、われわれは、$$^{59}$$Co核核磁気共鳴(NMR)測定を単結晶で詳細に行い、重い電子系超伝導体CeCoIn$$_5$$の常伝導状態における非フェルミ液体的起源がどこにあるかを検証した。この系では静的帯磁率($$chi$$)と温度を内包パラメータとしてナイトシフト($$K$$)をプロットすると、$$f$$電子系化合物にしばしば見られるような$$K$$-$$chi$$異常が確認される。こうした$$K$$-$$chi$$異常を2流体モデルで説明しようとする手法が近年発展してきた。しかしながら、この手法は、NMR緩和率($$1/T_1$$)解析に必要な動的帯磁率に対して2つの成分を仮定することとなり、モデルの改良が必要と考えられる。今回、われわれはこの$$K$$-$$chi$$異常が超微細結合定数の温度変化にあると仮定し解析を進めた。この仮定により、$$1/T_1$$の磁場依存性も含めて、矛盾なく説明できることを見いだした。その結果、極低温・高磁場状態においてもCeCoIn$$_5$$は、二次元反強磁性スピン揺らぎが顕著に増大していることが明らかとなり、非フェルミ液体的振る舞いは、二次元反強磁性スピン相関によってもたらされていると考えられる。

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