K中間子多重束縛原子核へのの効果

Effects of on the multi kaonic nuclei

武藤 巧*; 丸山 敏毅  ; 巽 敏隆*

Muto, Takumi*; Maruyama, Toshiki; Tatsumi, Toshitaka*

K中間子が複数束縛した原子核の性質を調べた。特に、バリオンの共鳴状態の効果を入れた場合、どのような効果があるかを調べた。手法には相対論的平均場模型とThomas-Fermi近似に基づく数値計算を用いた。以前は、の寄与を考慮せずに計算を行い、K中間子の個数を増やすと、Kと陽子pとの引力により中心付近の密度と系の束縛エネルギーが増加すること、さらにK中間子を増やすとカイラル対称性からくるK中間子同士の相互作用の高次の項が斥力的に働き、束縛エネルギーや中心密度が飽和することがわかった。それに対し、今回のpoleの寄与をK中間子同士の相互作用に取り入れたところ、これが引力的に働くことがわかり、中心密度や束縛エネルギーが増加することがわかった。

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