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日欧共同大型実験; JT-60SA計画の発動

Large Japan-EU joint experiment; JT-60SA project, has been launched

森 雅博

Mori, Masahiro

日欧両政府は、ITER建設時期に並行して共同で取り組むべき事業を特定して開始した。JT-60SA計画は、その一環として進める大型共同実験計画である。JT-60SAは、ITERと同じくトカマク装置で、そのサイズはITERの約半分、ITERとおおむね相似なプラズマ形状を持つ。ブレークイーブン級の重水素プラズマを定常制御する技術開発を行うために、超伝導の大型大電流コイルが必要となる。ITERに先行して実験を開始するため、この装置の開発・製作・運転そのものが大きな挑戦。プラズマの無次元量をITERのそれに一致させ、一種の風洞実験を行い、ITERの目標が速やかに達成できるよう、その成果をITERに反映させる。加えて、ITERでは実施困難な研究開発を行って原型炉の早期実現に貢献する。プラズマの$$beta$$値には磁場構造に応じて限界値があるが、さらに高$$beta$$の定常運転ができれば、大きな利点が生まれる。JT-60SAでは、$$beta$$値を制限する不安定現象を抑制するための幾つかの工夫を駆使して、限界値を超えてITERの倍近い$$beta$$値でかつ高自発電流のプラズマを定常制御することに挑戦する。2010年は、日本担当の実機製作が着実に進展するとともに、欧州担当分の機器製作もその5割が開始されるなど、装置製作が本格化した重要な年である。

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