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JT-60SAにおけるECRHを用いた予備電離に関する1次元解析

One-dimensional analysis of ECRH preionization for plasma production in JT-60SA

羽田 和慶*; 長崎 百伸*; 増田 開*; 金城 良太*; 井手 俊介; 諫山 明彦

Hada, Kazuyoshi*; Nagasaki, Kazunobu*; Masuda, Kai*; Kinjo, Ryota*; Ide, Shunsuke; Isayama, Akihiko

超伝導トカマクでは一周電圧の上限が常伝導トカマクに比べて低いため、真空容器壁等の状況によってはトロイダル電場のみでのプラズマ着火が困難になる可能性がある。そのため電子サイクロトロン共鳴加熱(ECRH)を用いた予備電離が提案されている。本研究では、JT-60SAにおいて信頼性あるプラズマ着火を行うこと、また、その物理過程を理解することを目的に、ECRHを用いた予備電離によるプラズマ着火について、必要とされるECRHパワー,不純物濃度の影響を調べた。計算では、空間的に一様な電子密度,電子及びイオンの内部エネルギー密度及びプラズマ電流に関するモデルを考え、それらの時間発展方程式を解いた。トロイダル電場が0.5V/mであるt=0.05sから0.15sにおいては電子温度,イオン温度,プラズマ電流が素早く立ち上がり、その後トロイダル電場が0.125V/mであるt=0.15sから1.4sでは、これらの値は緩やかに上昇した。この条件でECRHがない場合はプラズマの立ち上げができず、ECRHが立ち上げに有効であることが示された。

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