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環境因子群と三角州形状の関係; 日本の湖成三角州の例

Relationships between environmental factors and delta morphology; Examples of the lacustrine deltas in Japan

立石 良

Tateishi, Ryo

三角州の形状における潮汐・波浪を除く環境因子群の影響を確認することを目的として、三角州を作る河川の流域平均勾配・流量及びその河川が流入する盆地の勾配を比較し、三角州の形状との関連性を検討した。その結果、流域平均勾配がおおむね2$$^{circ}$$以下の場合、急斜面を持たない浅い盆地に形成される三角州は、平面的には正三角形に近いか、流路の直交方向に平行な直線状の形状を示すこと、急斜面を持つ深い盆地に形成される三角州は、弱く突出するかもしくは舌状の形状を示すことがわかった。この中で直線状及び舌状とした三角州を形成する河川は、相対的に流量が大きい。このような遷移は堆積空間の違いで説明できる。盆地の勾配は堆積空間の断面を表すことから、浅い盆地の三角州は突出した地形を形成し、深い盆地の三角州は地形の突出が弱くなるものと考えられる。これらのことから、三角州の形成過程には、環境因子群が強く影響を与えることが示唆される。

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