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熱分布存在下でのセシウム同位体分離の数値計算

Numerical simulation for isotope separation of ceasium in a thermal distribution

松岡 雷士

Matsuoka, Leo

高レベル放射性廃棄物であるCs$$^{135}$$を効率的に核変換処理するためには事前の同位体分離が必要となる。本研究ではわれわれが独自に考案したテラヘルツ波パルス列照射による同位体選択励起法を熱分布のあるヨウ化セシウム分子に適用するための数値計算を行った。分子の回転分布の時間発展は分子の回転自由度のみを考慮したシュレーディンガー方程式を用いて評価した。10Kの熱回転分布の中にあるCs$$^{133}$$IとCs$$^{135}$$Iに対して、分子回転周期と同期するように間隔を調整したテラヘルツ波パルス列を照射することにより、Cs$$^{133}$$Iの回転分布のみを高エネルギー側にシフトさせることができた。最もパラメータを最適化したケースにおいて、Cs$$^{133}$$Iの濃縮係数は最大で3.1$$times$$10$$^{10}$$、これと同時に達成されるCs$$^{135}$$Iの濃縮係数は5738であった。本研究によって熱分布存在下のヨウ化セシウムを事前冷却なしで効率的に選択励起できることが示された。

no abstracts in English

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