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地質環境調査における意思決定過程と論理構造の表出化

An Externalization of decision-making processes and logic structure in the geoscientific investigation, in the case of an investigation of uplift and denudation

新里 忠史  ; 大澤 英昭  ; 石丸 恒存 ; 道家 涼介*; 中安 昭夫

Niizato, Tadafumi; Osawa, Hideaki; Ishimaru, Tsuneari; Doke, Ryosuke*; Nakayasu, Akio

高レベル放射性廃棄物の地層処分事業では、安全確保にかかわる目的の設定からそれを達成する方法論の選択と結果の解釈に至るまで、さまざまな場面や段階で意思決定が行われる。地層処分の超長期に渡る安全性に対する社会の理解を促進するという観点からは、そのような意思決定過程や安全性を説明する際の論理構造を表出化し、ステークホルダーの間で地層処分の安全性を議論する際の共通的な土台を築いていくことが必要と考えられる。そこで本研究では、隆起・侵食に関する地質環境調査を対象として、知識工学の手法とトゥールミンによる討論モデルの手法により、意思決定過程と論理構造の表出化を試みた。その結果、隆起速度の算出については2段階の意思決定過程を経て調査手法が選択され、調査の実施では8つに大別される作業内容のそれぞれにおいて複数回の意思決定がなされた結果、最終に隆起速度が算出されることが表出化できた。さらに、トゥールミンによる討論モデルを用いた分析では、「過去10万年間の隆起の総量が300mを越えていることが明らかな地域は含めないように調査地区を選定することができる」という主張を設定し、その主張を支持する論証及び疑義を示す反証から構成される論理の連鎖構造を構築することにより、提示された主張を説明していく論理の流れを表出化することができた。

An externalization of decision-making processes and logic structure by using knowledge engineering methodology and Toulmin's argument model, in the case of geoscientific investigation related to uplift and denudation.

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