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第一原理計算に基づくSr$$_2$$RuO$$_4$$の有効模型と超伝導状態の解析

Effective model for Sr$$_2$$RuO$$_4$$ and analysis of its superconducting state based on first-principles band-structure calculation

野村 拓司; 池田 浩章*

Nomura, Takuji; Ikeda, Hiroaki*

本研究では、スピン三重項超伝導体と考えられているSr$$_2$$RuO$$_4$$について、第一原理バンド計算に基づいて精密な電子構造を持つタイトバインディング模型を作成し、その超伝導状態を議論する。具体的には、WIEN2kによって電子構造を決定し、フェルミ準位近辺の15バンドを取り出し、WIEN2WANNIERコードとWANNIER90コードを用いて最局在Wannier軌道を求め、15バンドのタイトバインディング模型を作成した。ここにRu4d電子間のオンサイトクーロン相互作用を加えることによって15バンドの$$dp$$模型が得られる。超伝導に関して、$$k_z=0$$の状態を採って2次元の15バンド$$dp$$模型を考え、有効相互作用を電子間クーロン相互作用について3次までの摂動論で取り扱い、線形化されたエリアッシュベルグ方程式を数値的に解く。結果として、超伝導秩序変数(ギャップ関数)の波数依存性やバンド依存性などを決定する。Ru4$$d$$電子間にスピン軌道相互作用を導入し$$d$$ベクトルの縮退を解くことで、$$d$$ベクトルの異方性も議論する。

no abstracts in English

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