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量子ビームを用いたマンガン酸化物超格子薄膜の磁性研究

Study of magnetism in manganite superlattice by quantum beam

久保田 正人 

Kubota, Masato

物質の表面や異種の物質が接する界面付近では、2次元性や電子状態の閉じ込め効果により、バルク系では見られない新奇な物理現象が発現することが知られている。ペロブスカイト型マンガン酸化物LaMnO$$_3$$とSrMnO$$_3$$は、バルク状態においてはともに反強磁性絶縁体であるにもかかわらず、超格子薄膜(LaMnO$$_3$$)$$_m$$ /(SrMnO$$_3$$)$$_n$$では、積層枚数(m,n)により、強磁性絶縁体相,強磁性金属相,反強磁性絶縁体相などといった多彩な相図が示されている。しかし、これらの物性に関するメカニズムの詳細については明らかになっていない。MLFのビームライン17に建設した垂直型偏極中性子反射率計(SHARAKU:写楽、2012年2月一般共用実験開始)では、磁性多層膜の研究、特に、交換結合膜や酸化物磁性材料などにおける表面・界面付近の磁性が物性に果たす役割を解明するうえで有用な磁性情報を捉えることが可能である。今回、(LaMnO$$_3$$)$$_m$$ /(SrMnO$$_3$$)$$_n$$での表面・界面磁性の役割を解明するための偏極中性子反射率測定や相補的な放射光実験の現状と今後の研究展望について発表する。

no abstracts in English

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