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J-PARC負水素イオン源の運転現状

Operation status of the J-PARC negative ion source

小栗 英知  

Oguri, Hidetomo

東日本大震災で大きな被害を受けたJ-PARCは、震災発生から約9か月後の平成23年12月にビーム運転を再開した。イオン源の震災被害は、加速器トンネルの地下水浸水による本体表面の結露、ガラス製ビューイングーポート破損による真空リーク及び振動による真空ポンプの故障等であったが、幸い大規模な復旧作業を要するほどには至らず、10月中旬にはイオン源の試験運転を再開できた。イオン源は現在、17又は19mAのビーム出力で1000時間程度の連続運転を行っており、運転途中でフィラメントが断線するなど長期間ビーム停止を伴うトラブルは発生していない。また、定期的に実施するイオン源のメンテナンスの所要時間を短縮する試みを実施しており、フィラメントのプレベーキング装置等を整備し、部品交換後の真空引きやフィラメント焼き出し時間の短縮により、今まで2日要していたメンテナンスを現在、1日(24時間)で終了させている。最近、加速器のビームスタディのためにイオン源を30mA超のビーム電流で3日間連続運転を実施した。アークパワーを電源の定格である70kW近くまで印加して運転を行ったが、特にイオン源が不安定になることはなく、安定にビームを供給することができた。

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