東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の長期的影響把握手法の確立,4; 自動車に搭載したKURAMAシステムの方向特性

Study on distribution and migration of radioactive substances around the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant, 4; Direction dependency of KURAMA systems installed in the car

吉田 忠義 ; 津田 修一  ; 斎藤 公明  

Yoshida, Tadayoshi; Tsuda, Shuichi; Saito, Kimiaki

日本原子力研究開発機構(JAEA)では、文部科学省及び環境省の委託を受けて、京都大学原子炉実験所が開発した走行サーベイシステムKURAMAを用いた線量マッピング事業を実施している。本システムは、複数の測定器から取得した線線量率とGPSによる位置情報を元に、Google Earth等の地図上にリアルタイムで線量率分布情報を示すことができる。測定器は車両内に搭載することから、車体による遮蔽の影響により方向依存性を持つことが考えられる。また、車両の外側と内側の線量率の比(車内外補正係数)を元に、測定値を車両外の高さ1mにおける線量率に換算する必要がある。そこで、これらの基本特性を把握するため、JAEA核燃料サイクル工学研究所の計測機器校正施設(ICF)においてCs線による照射試験を行った。

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