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環境中に沈着した放射性セシウムに対する建物周辺の線量分布の解析

Analyses of radiation dose distribution around a building for radioactive Cs deposited in environment

高橋 史明  ; 古田 琢哉   

Takahashi, Fumiaki; Furuta, Takuya

今後の福島第一原子力発電所事故後の住民帰還にあたり、想定される被ばく線量レベルを予め把握する必要性が示されている。ここで、日常生活で滞在時間の長い屋内の線量について、モニタリングされる屋外の線量からの低減効果を正確に推定することが重要となる。しかし、建物周辺とひらけた地面上では、放射線セシウムの沈着状況が異なる。そこで、屋外の線量評価点が、屋内における線量低減効果の推定に与える影響を解析した。まず、原子力機構の整備した木造家屋のモデルを用いて、PHITSコードで地表汚染や屋根の汚染を模擬して建物周辺の線量分布を解析した。また、福島第一原子力発電所から20km圏内の家屋等の周辺で線量の実測を行った。その結果、屋外の地上における線量へは、地表の汚染の寄与が大きいことが分かった。また、計算及び実測結果ともに、家屋等の建物の近傍では敷地直下に線源がないため、線量が低くなる傾向を示した。この結果は、建物の外壁近くで実測された線量を基準とした場合、屋内における線量との差を小さく見積もる可能性があることを示唆するものである。

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