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金属の液液抽出系における希釈剤としてのシクロペンチルメチルエーテルの利用

Application of cyclopentyl methyl ether as a diluent in the liquid-liquid extraction system for metal ions

藤原 伊織; 大島 達也*; 馬場 由成*; 長縄 弘親  

Fujiwara, Iori; Oshima, Tatsuya*; Baba, Yoshinari*; Naganawa, Hirochika

工業抽出プロセスにおいて抽出剤を溶解させる希釈剤には、抽出剤および抽出錯体の溶解度が高いこと、水への溶解度が低いこと、比較的引火点が高く安全であることなどが求められ、ケロシン等が用いられてきた。本研究では、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)が溶媒抽出における希釈剤として利用できるかについて検討した。CPMEはシクロペンタノールのメチル化またはシクロペンテンへのメタノールの付加によって得られ、近年大規模工業生産が始まった。CPMEは典型的なエーテル系溶媒と比較して疎水性が高いため、水への溶解度が比較的低く、酸や塩基に対して比較的安定といった特徴を有している。医薬品や電子材料等の製造プロセスにおける従来のエーテル系溶媒の代替品としての利用が検討されているが、金属の溶媒抽出における希釈剤としての利用の検討例は見あたらない。本研究では、CPMEを抽出溶媒に用い、D2EHPAを抽出剤とした抽出系における遷移金属の抽出挙動を調べた。その結果、D2EHPAによる抽出はプロトン交換反応によるため、pHが高いほど各金属の抽出率が増大し、抽出選択性はドデカンにおけるD2EHPAの選択性とおおむね一致することが分かった。

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