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エングレイルドホメオドメインを用いた新たな転写因子の設計

Designing a new artificial transcription factor based on engrailed homeodomain

角南 智子; 河野 秀俊

Sunami, Tomoko; Kono, Hidetoshi

転写因子がゲノム中のある特定の塩基配列を正確に認識することは、遺伝子の発現制御のために重要な役割を果たしている。任意のDNA配列を特異的に認識する蛋白質を人工的に作製することができれば、遺伝情報の発現制御や修復など様々な分野への応用が考えられる。近年、このような人工転写因子として、TALEや亜鉛フィンガー蛋白質をベースとして、いくつかの開発例が報告されている。しかし、現存の人工転写因子は依然として、低配列特異性による毒性などの問題があり、特異性を上げることが望まれている。そのためには、DNAと転写因子の相互作用を解析し、特異性を出している仕組みを理解する必要がある。我々は、この目的のために、エングレイルドホメオドメイン蛋白質(EN)に注目し、新たな配列特異性を持つ転写因子の開発を目指して研究を進めている。ENは6塩基長の塩基配列を特異的に認識する小型の球状蛋白質である。原核生物でも真核生物でもよく発現し、変異体の調製が容易である利点がある。我々は、配列特性を上げるためにより長い領域結合するように、2つのENをタンデムにつないだ蛋白質を作成した。そして、この蛋白質は高い結合活性と高い配列特異性を有していることを明らかにした。我々は、結合活性及び配列特異性を最適化するため、現在、この2つのドメイン間をつなぐリンカーの長さに注目して、B1H法(Meng et al., 2006)などを利用してスクリーニングを行っているので、進捗を報告する。

no abstracts in English

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