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ガンマカメラを用いたセシウム低吸収候補イネの能力評価

Evaluation of low cesium rice by using a gamma camera

尹 永根; 鈴井 伸郎; 河地 有木; 石井 里美; 長谷 純宏; 藤巻 秀

Yin, Y.-G.; Suzui, Nobuo; Kawachi, Naoki; Ishii, Satomi; Hase, Yoshihiro; Fujimaki, Shu

放射性セシウムの土壌溶液から植物の根への吸収、さらに可食部位への移行を解析・評価するために、植物用ガンマカメラ技術の開発を行ってきた。本研究では、イオンビーム育種技術を活用して新規に獲得したセシウム低吸収イネの候補系統に対し、ガンマカメラを用いて植物体内の放射性セシウムの移行を撮像し、定量的な評価を行った。通常のイネ(コシヒカリ)とイオンビーム育種技術で獲得したセシウム低吸収候補系統のイネ(低312-8)の地上部に対し、ガンマカメラを用いて撮像を行った結果、放射性セシウムの地上部への移行が、通常のコシヒカリでは撮像開始6時間後に始まるのに対し、セシウム低吸収候補イネである低312-8では撮像開始後12時間以降に始まり、低312-8のほうがコシヒカリに比べて遅いことが分かった。撮像開始90時間後の地上部全体への放射性セシウムの移行量は、コシヒカリのほうが低312-8に比べて約1.8倍と多く、特に、基部付近の蓄積量が多いことが分かった。また、基部における放射性セシウムの蓄積速度を算出したところ、低312-8のほうがコシヒカリの約64%であることが分かった。これらの結果から、低312-8では、セシウムの輸送に関わる遺伝に変異が起こっている可能性が示唆された。今後、引き続きほかの変異候補のイネも含め、ガンマカメラによる評価を行う予定である。

no abstracts in English

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