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重イオンビーム照射線量の違いがミカン亜科植物カルスの再分化に及ぼす影響

The Influence of heavy ion beam irradiation to plant body redifferentiation on Orange subfamily callus

松尾 洋一*; 納富 麻子*; 長谷 純宏; 竹下 大樹*; 田中 義樹*

Matsuo, Yoichi*; Notomi, Asako*; Hase, Yoshihiro; Takeshita, Hiroki*; Tanaka, Yoshiki*

カンキツ類は多胚性のため交雑育種による品種改良は困難な場合が多いため、突然変異個体の探索や珠心胚実生を利用した変異個体を選抜する育種法が用いられている。効率的に目的形質を獲得するとともに獲得したい変異の幅を広げることを目的とした粒子線の利用が期待されている。これまでにわれわれは、"木頭系ユズ"(松尾ら、2007)およびウンシュウミカン5品種(松尾ら、2014)において重イオンビーム照射によってトゲ消失個体やわい性形質を付与した個体を作出してきた。本研究ではミカン亜科植物の主要な品種において発芽実生胚軸の切断部位から発生したカルスへ重イオンビームを照射し、カルス再分化の品種間差異を明らかにした。カンキツ属の"福原オレンジ", "川野ナツダイダイ", "シークァーサー"、キンカン属の"ニンポーキンカン"、カラタチ属の"カラタチ"及び"キャリゾシトレンジ"の計6品種を用い、胚軸切断面のカルスへ照射を行った。"カラタチ"は再分化率が非常に低く、本実験系では利用できないと考えられた。"川野夏ダイダイ"は"シークァーサー"とともに強勢台木として利用されているが、今回供試したミカン亜科植物の中では最も重イオンビーム照射の影響を受けにくいことが明らかになった。また、"ニンポーキンカン"の樹勢は弱いが照射の影響を受けにくいことが分かった。

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