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学位論文要録; 福島第一原発事故で生じた帰還困難区域における放射性物質の沈着と放射性粒子の関係の研究

Study of relationship between deposition of radioactive materials and radioactive particles in the difficult-to-return zone caused by the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident

佐藤 志彦   

Satou, Yukihiko

本発表は2016年2月に著者が提出し、学位を授与された論文の解説記事である。福島第一原子力発電所は重大過酷事故へと至り、大量の放射性物質を環境中へ放出した。最も深刻な汚染は15日午後から16日未明にかけ、福島市方向の北西地域で、降雨に伴って発生したことが知られている。その一方、文部科学省の土壌調査において当該地域を北と西に分断するような銀-110mとセシウム137の放射能比の分岐が確認された。通常、単一イベントによる汚染であれば放射能比に分岐が生じるようなことは考えにくく、汚染発生時の何らかの要因で発生したと考えられるが、その原因は明らかになっていなかった。またほぼ同時期に、つくば市で採取した大気浮遊塵から福島事故由来のCsを含む微粒子が見つかった。しかし福島第一原子力発電所事故では、炉心の爆発や火災の発生は無く、放射性粒子の存在そのものに疑問が呈されていた。本研究では福島事故で汚染した帰還困難区域における汚染の実態を明らかにすることで、北西地域の汚染原因の解明を実施した。さらに放出源を帰属することで、放射性粒子の有無により、粒子生成過程に対する最も合理的な仮説を立てるための重要な基礎情報を得た。

no abstracts in English

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