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福島事故における放射性粒子

The Radioactive particles in the Fukushima accident

佐藤 志彦   

Satou, Yukihiko

本発表は発表者の大学院在籍時の成果を再構成して発表するものである。東京電力福島第一原子力発電所での過酷事故により大量の放射性物質が環境中へ放出された。帰還困難区域のうち、特に北西地域に特化し、放射性粒子の探索と分析を行った。その結果、放射性粒子は少なくとも1号機と2号機から放出したことが確認された。また粒子に含まれる放射性核種はCsの同位体がほとんどで、放出時の化学形態の1つであることも判明した。同様な粒子はつくば市でも見つかっていたが、比放射能や構成元素の分析から、これらは2号機から2011年3月15日に放出したものであることが特定された。一方、1号機から放出した粒子は粒径が数百マイクロメートルと大きいものの、比放射能が小さく、さらに構成する微量元素が2号機由来の粒子とも異なっており、粒子の粒径や見つかった場所から1号機由来の粒子は、3月12日の水素爆発時に飛散したものと考えられる。粒子の生成について構成する元素の特徴が保温材として使用されているロックウールに類似することが判明し、Csのケイ酸素材への親和性などから、ドライウェル内でCsと反応し粒子が生成した可能性を示唆する結果も得た。

no abstracts in English

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