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Resolution of small neon isotope anomaly in helium rich gas samples from Kii peninsula, Japan by a NGX multi-collector noble gas mass spectrometer

NGXマルチコレクタ希ガス質量分析計による紀伊半島のヘリウムリッチガス試料における微小ネオン同位体異常の検出

田村 肇*; 國分 陽子   ; 梅田 浩司*

Tamura, Hajimu*; Kokubu, Yoko; Umeda, Koji*

ネオンの同位体比、$$^{20}$$Ne/$$^{22}$$Ne, $$^{21}$$Ne/$$^{22}$$Neは、その発生由来である地球大気, 大陸地殻, マントル成分の混合を解析するために広く用いられている。しかし、地下水等に含まれるネオンは、地球大気成分以外の混入量が少ないため、高精度の同位体比が測定できなければ、成分の解析は困難となる。本研究では、高い質量分解能と複数検出器の同時使用により高精度の同位体比測定が可能であるNGX希ガス質量分析計を使用し、ネオン同位体比の高精度測定を行った。本装置は、6基の検出器を有し、うち3基はネオン測定用に配置させたものである。本装置で紀伊半島の湯浅温泉及び二の丸温泉で採取した$$^{4}$$He/$$^{20}$$Neが地球大気の4倍以上の試料を分析した結果、ネオン同位体比は湯浅温泉, 二の丸温泉で$$^{20}$$Ne/$$^{22}$$Neが9.893$$pm$$0.0022及び9.855$$pm$$0.002であった。これはマントル成分が3-4%程度混合していることを示す。従来使用されていた検出器1台の希ガス質量分析計では、この程度の混合率は識別できず、本装置による高精度な測定により実現できたものである。

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