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表面電離によるCsClおよびCs吸着土壌からのイオン脱離

Ion desorption from CsCl and Cs-adsorbed soil by surface ionization

馬場 祐治  ; 下山 巖   

Baba, Yuji; Shimoyama, Iwao

固体を真空中で加熱すると、表面から吸着物質などの一部がイオンとして脱離する現象は「表面電離」として知られているが、化合物や環境試料のような複雑な物質系の表面電離現象についてはよくわかっていない。Csは全元素の中で最もイオン化電位が小さいので、表面電離によりCs$$^{+}$$として脱離しやすいと考えられる。そこで本研究はCsClの表面電離機構を明らかにするとともに、その応用として、表面電離による土壌からのCsのイオン脱離についても検討した。CsClから脱離するCs$$^{+}$$と中性Csの比(Cs$$^{+}$$/Cs$$^{0}$$)は摂氏410度付近で極大を示した。この温度では、ほとんどのCsがCs$$^{+}$$イオンとして脱離することが分かった。一方、Csを吸着させた粘土鉱物では、850度まで加熱しても中性Csの脱離は観測されなかったが、500度においてCs$$^{+}$$の脱離が明瞭に観測された。このことから、比較的低温で粘土鉱物からCsの一部をイオンとして脱離させることができることがわかった。

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