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地質環境の長期安定性に関する研究, 後背地解析技術の開発,1; 帯磁率異方性を利用した古流向の推定

Research on geosphere stability for long-term isolation of radioactive waste, Provenance analysis technique, 1; Paleocurrent analysis using anisotropy of magnetic susceptibility

雨宮 浩樹; 丹羽 正和   

Amamiya, Hiroki; Niwa, Masakazu

百万年以上に及ぶ時間スケールでは山地の発達により動水勾配などが大きく変化する可能性があるため、山地の形成過程を把握する技術の整備が重要である。山地の形成過程を把握する手法の一つとして、堆積物を用いた後背地解析技術が有効と考えられている。東濃地科学センターでは、従来の後背地解析手法に加え、山地・丘陵から供給された砕屑粒子の物理・化学特性などを指標とした解析手法を導入することにより、山地・丘陵の隆起開始時期と形成過程の推定や古地形の復元に係る精度・分解能を向上させるための後背地解析技術の開発を進めている。後背地解析技術の一つの方法として帯磁率異方性の古流向解析への適用性の検討を行っている。北海道天塩郡幌延町問寒別地域の下部更新統・更別層の露頭観察結果と帯磁率異方性測定結果から推定される古流向は調和的であり、古流向解析手法の一つとして帯磁率異方性の適用が期待できる。

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