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核壊変に伴うX線測定による放射能分析の試み

Attempt of radioactivity analysis by the measurement of X-rays accompanied by nuclear decay

馬場 祐治*  ; 下山 巖   

Baba, Yuji*; Shimoyama, Iwao

放射性核種から自発的に放出される特性X線を測定することにより、$$gamma$$線の放出率が小さい核種の分析が可能かどうか検討した。$$^{137}$$Cs標準線源からは、娘核種のBa K$$alpha$$線が1kBq当たり7.5$$times$$10$$^{-2}$$cpsの強度で観測された。また、$$^{90}$$Sr標準線源からは娘核種であるY K$$alpha$$線およびZr K$$alpha$$線が1kBq当たりそれぞれ、2.7$$times$$10$$^{-3}$$cps, 3.2$$times$$10$$^{-3}$$cps観測された。$$^{90}$$Srは$$gamma$$線を放出しないが、本研究の結果はX線測定により非破壊で$$^{90}$$Srを検出・定量できる可能性を示唆するものである。実際に福島県内で採取した汚染土壌のX線スペクトルを測定したところ、Ba K$$alpha$$線は観測されたが、Y K$$alpha$$線およびZr K$$alpha$$線は検出限界以下であった。バックグラウンド変動から、本法の検出限界を見積もると、$$^{137}$$Csで約1.7kBq/kg、$$^{90}$$Srで約40kBq/kgであった。

no abstracts in English

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