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収着分配係数の空間的不均質性が核種移行挙動に及ぼす影響

Impacts of spatial variation in distribution coefficient on radionuclide migration

高橋 裕太 

Takahashi, Yuta

地層処分環境では、天然バリアを構成する岩種やその厚さ等に空間的な不均質性があり、バリア性能としての核種移行抑制機能(収着分配係数(Kd),移行距離,地下水水質等)にも不均質性が想定される(以下、不均質性)。本研究では、核種移行抑制機能のうち重要なKdに着目し、岩種とその分布に応じたKdの空間的な不均質性の影響に着目し、核種の移行経路沿いでのKdの異なる複数の領域の存在(岩種の違い)とそれら領域の大きさの違い(移行距離の違い)をパラメータとした簡易的な1次元モデルで表現し、既往の核種移行汎用解析ツールGoldSimに実装,感度解析を行った。その結果、Kdを全領域で保守的な値で一定とした場合と比べ、不均質性を考慮することにより最大移行率が50%以上低減された。これにより、Kdの空間的な不均質性を核種移行解析に取り込む効果が大きいことが示唆された。

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