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Analysis of flexible structure of multi-domain protein by SANS using segment deuteration technique

区分重水素化技術を用いた中性子小角散乱によるマルチドメインタンパク質の柔軟な構造の解析

小田 隆; 井上 倫太郎*; 守島 健*; 大井 里香*; 石野 良純*; 佐藤 衛*; 杉山 正明*

Oda, Takashi; Inoue, Rintaro*; Morishima, Ken*; Oi, Rika*; Ishino, Yoshizumi*; Sato, Mamoru*; Sugiyama, Masaaki*

生体内のタンパク質には複数のドメインが天然変性と呼ばれる非常にフレキシブルな領域でつながれたもの(マルチドメインタンパク質)が存在する。マルチドメインタンパク質は構造の柔軟性が機能と密接に結びついている。しかし、柔軟性ゆえに結晶構造解析やクライオ電子顕微鏡による構造解析が困難であり、構造と機能の関係の理解が難しい。我々はDNAの損傷の修復にかかわるHefタンパク質を例に、柔軟な構造の解析を試みた。X線小角散乱解析ではHefが水溶液中で取りうる構造をアンサンブルとして解析した。しかし、分子全体からの散乱であるX線小角散乱では、アンサンブルを十分に決定できない。そこでHefを構成する複数のドメインのうちの一つを重水素化した区分重水素化Hefを調製し、中性子小角散乱による解析を試みた。この方法では重水素化を行っていない部分からの散乱のみを観測できるため、X線小角散乱解析と合わせることでアンサンブルをより正確に決定できると期待される。発表では区分重水素化試料の調製法、中性子小角散乱測定、および予備的解析について報告する。

no abstracts in English

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