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BNCTにおける高速中性子測定手法に関する検討

Feasibility study on a fast neutron measurement technique for BNCT

石川 諒尚

Ishikawa, Akihisa

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)では、中性子発生用ターゲットから発生した高速中性子を、治療に適したエネルギー領域の熱外中性子が支配的となるように減速させて利用する。BNCT用中性子ビームの線質指標としていくつかの物理量が設定されており、IAEAの技術文書においてそれらの推奨値が示されている。その中で、ビーム中の高速中性子量を規制するための量として、熱外中性子束に対する高速中性子線量の比(高速中性子混入率)が定義され、7$$times$$10$$^{-13}$$ Gy cm$$^{2}$$以下が推奨されている。こうした枠組みの中でBNCTを安全に施行するためには、医学物理士などの臨床作業者の品質保証・品質管理(QA/QC)によって装置の健全性を担保することが不可欠である。しかしながら、熱外中性子が支配的となるように調整されたBNCT中性子場において、臨床作業者の負担を過度に増やすことなく、十分な統計精度でごくわずかな高速中性子混入率を評価することは困難である。とりわけ、中性子発生用ターゲットとしてリチウムを使用している施設では、発生する中性子の最大エネルギーが低いため、閾値反応を利用した高速中性子測定は原理的に不可能ですらある。このような背景から、測定作業が容易で、十分な検出精度をもつ高速中性子測定法の開発が望まれている。本発表では、これらの要求を満たすBNCT中性子場の高速中性子混入率判定法として考案した、反応率深部勾配法について発表を行う。

no abstracts in English

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