ガラス固化模擬試料の構造に対する組成依存性

Compositional dependence on the local structure of the simulated nuclear waste glass samples

岡本 芳浩  ; 増野 敦信*; 大和久 耕平*; 塚田 毅志*; 兼平 憲男*

Okamoto, Yoshihiro; Masuno, Atsunobu*; Owaku, Kohei*; Tsukada, Takeshi*; Kanehira, Norio*

我々は、高燃焼度化及びMOX燃料の使用により、ガラスに難溶であるモリブデンや白金族元素による負荷が大きくなることから、ガラス固化試料に使用される原料ガラス組成の最適な組成探索に取り組んできた。評価の中で、様々な組成の原料ガラスを使用した試験を系統的に実施した結果、これまで分からなかった、あるいは明瞭になっていなかった「組成依存性」を見出した。ガラス固化技術の高度化においては最適な原料ガラスの候補組成を提示することが最終ゴールであるが、その過程で得られた知見を整理して残すことも重要である。本報告では、これらの中で、局所構造について得られた組成依存性に関する情報をまとめた。

In the development of vitrification technology for high burnup fuel and MOX fuel, tests using various compositions of raw glass materials were conducted to find the optimum composition. The Si/B ratio and the amount of alkali in the raw glass, and even the loading ratio of waste components were varied. In this study, we summarize the composition dependence obtained by structural analysis of those samples.