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角田 一樹; 日下 翔太郎*; 竹田 幸治; 小林 功佳*; 平原 徹*
Physical Review B, 106(19), p.195421_1 - 195421_7, 2022/11
被引用回数:1 パーセンタイル:14.73(Materials Science, Multidisciplinary)We systematically investigated the electronic properties of monolayer and multilayer vanadium selenide films grown with different conditions using in situ angle-resolved photoemission spectroscopy and first-principles calculations. We observed the band dispersions of pristine VSe in a sample grown at substrate temperature () of 250C, while the significant modulations of the Se-derived bands can be seen at = 380C. For = 420C, we found that the V self-intercalated VSe was formed. As a simple and convenient way, we also demonstrate that the monolayer VSe can be fabricated by annealing from the multilayer VSe film, and the possible formation mechanism is discussed. The establishment of the growth methods of VSe film and verifying its electronic properties provide the substantial step for the creation of the 2D vDW heterostructures.
左右田 稔*; 古府 麻衣子; 河村 聖子; 浅井 晋一郎*; 益田 隆嗣*; 吉沢 英樹*; 古川 はづき*
Journal of the Physical Society of Japan, 91(9), p.094707_1 - 094707_5, 2022/09
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Multidisciplinary)The magnetic diffuse and the quasi-elastic scatterings of YBaCoO on alternating kagome and triangular lattices have been studied through neutron scattering measurement. In the wide temperature region, the quasi-elastic scattering is observed, and forms the hexagon shape by connecting the magnetic superlattice points. The quasi-elastic scattering has the strongest intensity and the sharp profile around the magnetic transition temperature. From the temperature dependence of the quasi-elastic scattering, the existence of the Z vortex transition is expected in YBaCoO.
角田 一樹; 竹田 幸治; 日下 翔太郎*; 小林 功佳*; 平原 徹*
Physical Review Materials (Internet), 6(1), p.014006_1 - 014006_8, 2022/01
被引用回数:6 パーセンタイル:61.59(Materials Science, Multidisciplinary)二次元強磁性体候補物質である単層1-VSe薄膜の磁気特性を、元素選択的磁気プローブであるX線磁気円二色性(XMCD)を用いて調べた。高分解能測定を行うことで、外部磁場下において原子レベルの薄さの1-VSe薄膜から明確なXMCDシグナルを検出することに成功した。X線の入射角度を操作することで、面内と面外の磁気特性を分離し、強い磁気異方性を見出すことができた。さらに、磁場と温度に依存したXMCD測定により、6Kでも長距離強磁性秩序は存在せず、隣接するバナジウムイオン間の短距離強磁性・反強磁性相互作用が存在することが明らかになった。このような低温での磁気挙動は、単層1-VSeが強磁性になりかけていることを意味しており、VSe系ヘテロ構造で報告されている近接効果誘起強磁性の説明となる。
伊藤 貴之*; 古矢 志帆*; 大島 宏之; 岡本 孝司*
Journal of Fluid Science and Technology (Internet), 3(4), p.553 - 562, 2008/06
本論文は著者らが開発した階層データ可視化技術である「平安京ビュー」を紹介するとともに、流体科学に対するそのポテンシャルを議論するものである。平安京ビューでは、格子状に配置された直方体を用いて階層を表現し、1つのディスプレイスペースに数千のデータエレメントを表示する。ここでは、平安京ビューのアルゴリズム及びさまざまな適用例を示すとともに、原子力プラントデータを可視化する試みについて検討を行う。
渕崎 員弘*; 藤井 保彦*; 大石 泰生*; 大村 彩子*; 浜谷 望*; 片山 芳則; 岡田 卓
Journal of Chemical Physics, 120(23), p.11196 - 11199, 2004/06
被引用回数:22 パーセンタイル:58.10(Chemistry, Physical)SnIの低圧結晶相の液相線の位置を、約3.5GPaまで圧力下のX線回折その場測定によって決定した。液相線はSimonの式のような単調に増加する曲線にうまく当てはめることはできず、1.5GPa付近で折れ曲がり、それ以降はほとんど水平になる。この結果を分子動力学シミュレーションの結果と比較した。シミュレーションに採用されたモデルポテンシャルを改良する方法について議論する。
鳴海 一成; 佐藤 勝也; 大庭 寛史; 由良 敬*; 岩崎 憲治*
no journal, ,
放射線抵抗性細菌から見いだした新規DNA修復促進タンパク質PprAのアミノ酸配列は、今まで知られているどのタンパク質のアミノ酸配列とも似ていない。また、PprAは、今まで知られているどのDNA結合モチーフも持ち合わせていない。そこで本研究では、PprAタンパク質のDNA結合様式に関する知見を得るために、電子顕微鏡単粒子解析を用いてPprAタンパク質の3次元構造を調べた。その結果、PprAタンパク質は、中心孔を有するダンベル型のホモ4量体を形成していることがわかった。この中心孔は、二本鎖DNA末端を包み込むのに十分な大きさであった。また、生物情報学的手法を用いてPprAタンパク質の3次元構造の推定を試みた結果、PprAタンパク質はダンベル型構造を持つ大腸菌RecJタンパク質の3次元構造に適合することが明らかになった。
金枝 直子
no journal, ,
絡み目高分子は、2つの環状鎖が絡み合う高分子で、高分子鎖間に絡み合いが存在する最も単純な系である。絡み合いがダイナミクスに与える影響は、高分子物理の中心的な問題の一つであり、最も単純な系で調べることは基礎的研究として重要である。また近年の高分子合成技術の進展により、低分散で純度の高い絡み目高分子が合成されること、絡み合いが物性に与える影響を実験的に調べられることが期待される。そのような背景のもと、数値的に絡み合いがダイナミクスに与える影響を調べることは、有意義である。今回、絡み目高分子の固有粘度をBrowninan dynamicsにより計算した。その結果、絡み合いがダイナミクスに顕著な影響を与えることがわかった。
角田 一樹; 竹田 幸治; 日下 翔太郎*; 小林 功佳*; 平原 徹*
no journal, ,
単層VSeは、二次元ファンデルワールス原子層物質の一種であり、2018年に室温以上のキュリー温度を有する強磁性体であることが報告された。しかし室温強磁性の発見直後に行われた角度分解光電子分光(ARPES)実験では、低温においても強磁性秩序を特徴づける交換分裂が観測されておらず、単層VSeにおける強磁性秩序の有無については未だに議論が続いている。通常の磁化測定では薄膜と基板の双方からのシグナルを検出してしまうためVSeの本質的な磁気特性を引き出すことは難しい。一方、放射光を利用したX線磁気円二色性(XMCD)は元素選択的なプローブであるため、上記の論争を解決する可能性を秘めている。本研究では、単層VSeの磁気特性を明らかにすることを目的にARPES、第一原理計算、XMCDを行った。その結果、磁場下で単層VSeからの明瞭なXMCDシグナルを検出することに成功した。また、温度依存XMCDにより、6Kにおいても長距離強磁性秩序は存在しないことが明らかになった。しかし、隣接するVイオン間には短距離の強磁性相互作用が存在しており、単層VSeが強磁性秩序を示す寸前の物質であることを明らかにした。
角田 一樹; 竹田 幸治; 日下 翔太郎*; 小林 功佳*; 平原 徹*
no journal, ,
Since the discovery of graphene, atomically thin two-dimensional van der Waals (2D vDW) materials have attracted a great deal of attention due to their rich properties. In 2018, the presence of the long-range ferromagnetic ordering in the monolayer VSe was reported. Remarkably, the recorded Curie temperature of the monolayer VSe film exceeded the room temperature. However, soon after the discovery of strong ferromagnetism, a number of controversial results emerged. In this work, we investigated the intrinsic magnetic properties and electronic structures of the monolayer and multilayer VSe films by means of ARPES, first-principles calculations, and XMCD measurements. We succeeded in detecting a clear XMCD signal from the atomically thin VSe films under a magnetic field. By manipulating the incidence angle of the X-ray, we were able to disentangle the in-plane and out-of-plane magnetic properties and found a strong magnetic anisotropy. Moreover, temperature-dependent XMCD revealed that there is no long-range ferromagnetic ordering even at 6 K, but short-range ferromagnetic interactions between vanadium ions exist in the two-dimensional plane.
角田 一樹; 日下 翔太郎*; 竹田 幸治; 小林 功佳*; 平原 徹*
no journal, ,
単層VSeは、2018年に室温以上のキュリー温度を有する強磁性体であることが報告された。一般に、超伝導や磁性を示す物質を薄膜化すると、その転移温度は低下する傾向にある。この経験則に対して単層VSeは、バルクは非磁性だが薄膜は強磁性という従来の磁性材料とは全く逆の性質を示す。しかし最近、単層VSeは6Kにおいても強磁性が発現しておらず、Vイオン間に短距離強磁性相互作用が存在する強磁性転移近傍の物質であることがX線磁気円二色性によって明らかにされている。また、これまでのVSeに関する先行研究は、主に単層膜の磁気状態、電子構造に焦点を当てたものがほとんどであり、膜厚や成長条件に依存した系統的な研究はほとんど行われていない。本研究では、HOPG基板上に単層から複数層のVSe薄膜を異なる基板温度で作成し、電子構造の変化を角度分解光電子分光と第一原理計算によって詳細に調べた。その結果、250Cで成長した1MLから4MLの薄膜はVSeの計算結果と良い一致を示した。一方、420Cで成長した薄膜は、1MLの時点でSe 4に由来するホールバンドに変調が見られ、多層膜にするとVSeに変化することが明らかとなった。