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木村 明博; 西方 香緒里; Nikolayevich, A.*; Vladimirovna, T.*; Chakrova, Y.*; 土谷 邦彦
JAEA-Technology 2013-048, 30 Pages, 2014/03
原子力機構とカザフスタン共和国核物理研究所(INP)との国際協力の一環として、(n,)法により製造したMoからのTc製造プロセスの現実性を確認するため、高密度MoOペレットの照射試験及び照射済MoOペレットを用いた照射後特性試験を行った。照射試験は、INPにあるWWR-Kにて高密度MoOペレットを熱中性子照射量4.910n/cm・sの条件で照射した。照射後、照射後特性試験として、まず、ペレットの外観検査、重量測定及び溶解特性試験を行った。その結果、本照射量の範囲では、照射済MoOペレットの外観上、割れや欠け等の著しい変形もなく、健全であった。照射済MoOペレットを約100度のNaOH溶液で溶解した結果、溶解時間は日本で実施した50度での溶解時間よりも短いことが分かり、溶解温度が溶解特性に与える重要な因子であることが分かった。次に、Mo吸着剤を用いたMo吸着/Tc溶離試験を行い、これまでの研究と同等の結果が得られ、本法によるMoからのTc製造プロセスの現実性に関し明るい見通しを得ることができた。
木村 明博; 新関 智丈*; 掛井 貞紀*; Chakrova, Y.*; 西方 香緒里; 長谷川 良雄*; 吉永 英雄*; Chakrov, P.*; 土谷 邦彦
JAEA-Technology 2013-025, 40 Pages, 2013/10
照射試験炉センターでは、JMTRを用いた(n,)法によるMo製造に関する技術開発を行っている。(n,)法は簡便な反面、製造されるMoの比放射能は低く、そこから得られるTc製品の放射能濃度も低下する欠点がある。そこで、効率よくMoを吸着するための吸着剤として、PZC及びPTCを開発した。一方、これら吸着剤は使用した後、放射性廃棄物として廃棄されるため、再利用による放射性廃棄物の低減化を実用化するとともに、希少資源であるMo原料をリサイクルする必要がある。本報告書は、試作した再利用可能なPZC及びPTCの合成方法並びにMo吸着/溶離特性、Mo吸着/Tc溶離特性及びリサイクル性等を調査するために行ったコールド試験及びホット試験についてまとめたものである。
河村 弘; Chakrov, P.*; 土谷 邦彦; Gizatulin, S.*; 竹本 紀之; Chakrova, Y.*; 木村 明博; Ludmila, C.*; 谷本 政隆; Asset, S.*; et al.
JAEA-Review 2011-042, 46 Pages, 2012/02
カザフスタン共和国の国立原子力センター(NNC)と日本原子力研究開発機構(JAEA)との原子力科学分野における研究開発協力のための実施取決め(試験研究炉に関する原子力技術)に基づき、4項目の特定協力課題を2009年6月から実施している。4つの特定協力課題は、(1)中性子照射場における計測機器の国際標準化、(2)RI製造に関する照射技術、(3)試験研究炉で使用するベリリウム製反射体の長寿命化、及び(4)シリコン半導体製造に関する技術であり、情報交換、人員派遣及び共同実験を行っている。本報告書は、これら4つの協力課題についてWWR-K炉を用いた照射技術開発の現状と今後の計画についてまとめたものである。
木村 明博; 出雲 寛互; 土谷 邦彦; 堀 直彦; 石原 正博; Bannykh, V.*; Gluschenko, N.*; Chakrova, Y.*; Chakrov, P.*
JAEA-Testing 2010-002, 20 Pages, 2010/08
日本原子力研究開発機構の材料試験炉(JMTR)は、医療診断用RIであるTcの親核種Moの(n,)法による製造を検討している。モリブデン吸着材として、現在利用されている高分子ジルコニウム化合物(PZC)とモリブデン酸ジルコニウムゲル(Zrゲル)に着目し、2009年10月にカザフスタン国立原子力センター(NNC)との第一回共同実験により、Mo吸着及びTc溶離試験を行った。PZC及びZrゲルのMo吸着性能に関しては従来の研究と同等の結果が得られたが、PZCからのTcの溶離性能に関しては従来の研究よりも低い結果となった。このため、NNCにてMo吸着及びTc溶離に関する再試験を行った。その結果、従来の研究と同等のTcの溶離性能が得られるとともに、アルミナカラムを使用したTcの溶離液からの不純物除去特性を明らかにし、高純度のTc溶離液を得る見通しが得られた。
木村 明博; 出雲 寛互; 土谷 邦彦; 堀 直彦; 石原 正博; Bannykh, V.*; Gluschenko, N.*; Chakrova, Y.*; Chakrov, P.*
JAEA-Technology 2009-075, 23 Pages, 2010/02
日本原子力研究開発機構の材料試験炉(JMTR)では、医療診断用RIであるTcの親核種Moの(n,)法による製造が計画されている。(n,)法で得られるMoの比放射能は低いため、モリブデン吸着材のMo吸着及びTc溶離特性を評価する必要がある。そこで、カザフスタン国立原子力センターとの協力研究により、日本が提案している高分子ジルコニウム化合物(PZC)及びカザフスタンが提案しているモリブデン酸ジルコニウムゲルのMo吸着及びTc溶離試験を行った。この結果、PZC及びモリブデン酸ジルコニウムゲルのMo吸着性能に関しては従来の研究と同等であったが、Tcの溶離性能に関しては従来の研究よりも低くなった。今後、さらにモリブデン吸着材のMo吸着及びTc溶離性能を調べていく予定である。
木村 明博; 谷本 政隆; Gluschenko, N.*; Morozova, T.*; Moisseikina, N.*; Gurin, A.*; 土谷 邦彦; Chakrova, Y.*
no journal, ,
(n,)法によるMo製造は、放射性廃棄物が少なく、簡便な製造工程である。しかし、製造されたMoの比放射能は低く、そこから得られるTc製品の放射能濃度も低下する欠点がある。そのため、Moを効率よく吸着できる吸着剤が必要となる。そこで、日本では高分子ジルコニウム化合物(Polyzilconium Compound: PZC)、カザフスタンではMo-Zrゲルが開発された。原子力機構とカザフスタン核物理研究所(INP)ではPZCとMo-Zrゲルに関する比較データを得るための情報交換及び共同実験を行い、詳細な比較データを得ることができた。