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金尾 忠芳*; 小坂 恵*; 吉田 京矢*; 中山 久之*; 玉田 太郎; 黒木 良太; 山田 秀徳; 高田 潤*; 上村 一雄*
Acta Crystallographica Section F, 69(6), p.692 - 694, 2013/06
被引用回数:10 パーセンタイル:59.54(Biochemical Research Methods)鉄硫黄酸化細菌由来テトラチオン酸加水分解酵素(tetrathionate hydrolase)は無機硫黄化合物の加水分解を触媒する。組換え型酵素-Tthを大腸菌を用いて封入体として発現し、酸性条件下で活性体に巻き戻した後に、単一に精製した。-Tthの結晶は、沈澱剤溶液を33%() PEG 1000、50m塩化ナトリウム、20mグリシン緩衝液(pH10)としたハンギングドロップ蒸気拡散法により、取得された。結晶は0.20.050.05mmの六角柱状で、X線回折実験の結果、2.15分解能の回折点が確認され、結晶の空間群は3もしくは3、格子定数は==92.1, =232.6であった。
小坂 恵*; 金尾 忠芳*; 中山 久之*; 吉田 京矢*; 上村 一雄*; 高田 潤*; 山田 秀徳; 玉田 太郎; 岡崎 伸生*; 黒木 良太
no journal, ,
テトラチオン酸加水分解酵素(tetrathionate hydrolase)は、pH2以下の強酸性環境下でも生育できる好酸性化学合成独立栄養細菌の一種に由来する。本酵素は、硫黄を酸化するエネルギーで生育するの異化的硫黄代謝において重要な役割を果たしており、他の細菌には類を見ない属細菌に特徴的な酵素である。また、それが触媒する反応も極めてユニークである。われわれは本酵素を生成し、これをコードする遺伝子を同定したが、推定される一次構造は極めて特異的であり、相同性が高いものでも15%程度であり、データベースからの機能推定が不可能である、新規な一次構造を持つタンパク質であった。われわれはこの遺伝子を大腸菌に導入し、組み換え発現、リフォールディング、精製により結晶化に成功した。SPring-8での測定で回折データを収集し、構造解析を行っている。